「直接」と「直に」と「直々に」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「直接」は、中間に隔てるものがなく、直に接することです。

英語では「direct」「directly」「immediate」「immediately」で表されます。

「直接選挙」は「a direct election」です。

「この事件はそれとは直接関係ない」は「This case does not have direct bearing on that one.」「This case is not directly related to that one.」です。

「直に」は、間に何も介さずにすることです。

英語では以下のように表します。

「人から人へ」という意味の場合「directly」「at first hand」「in person」で表されます。

「間に隔てるものがない」という意味の場合「with one’s bear ~」「next to one’s ~」です。

「これはじかに彼から聞いた話」は「I heard this directly from him.」「This is what I heard from him at first hand.」です。

「直々に」は、本人が他人を介さずに何かを行うことです。

英語では「directly」「in person」「personally」で表されます。

「直接に」という意味の場合「directly」です。

「本人自ら」という意味の場合「in person」「personally」です。

「社長が直々にご挨拶申し上げたいと申しております」は「The president would like to greet you in person.」です。

「直接」の意味

「直接」は、中間に隔てるものがなく、直に接することです。

他のものを仲立ちにしたり経由したりしないで行うことです。

反対語は「間接」です。

以下のように使います。

彼は直接の知り合いです 本人から直接話を聞く

直接先生に聞いてみなさい 親の人生が子に直接影響する

<直接選挙>

有権者が直接選挙して首長・議員などを選出することです。

また、その制度をいいます。

日本の公職選挙法は、全てこの制度をとります。

「直に」の意味

「直に」

間に何も介さずにすることです。

「直接に」と同じ意味です。

以下のように使います。

やかんを直に持ってはいけません 地面に直に置く

セーターを素肌にじかに着る 責任者と直に話す

<直の漢字>

字義は「なおし」「なおす」「あたる」「とのい」「ただちに」です。

解字では、象形です。

上に呪いの印の十をつけた目の象形です。

「まっすぐ見つめる」を表します。

これにより「まっすぐである」を意味します。

「直々に」の意味

「直々に」は、本人が他人を介さずに何かを行うことです。

以下のように使います。

社長直々に先方へ向かった 彼とは直々に話した

社長に直々の面会を申し込んだ

<直に・直々に>

もともとの漢字の字義にはなく、日本語の意味として表されます。

「じき・じか」には以下のような意味があります。

①物や人を介さず行うことです。

②時を移さずすぐすることです。

「即時」「すぐに」という意味です。

「直接」は 中間に隔てるものがなく直に接すること、 「直に」は 間に何も介さずにすること、「直々に」は、 本人が他人を介さずに何かを行うことです。

「直接」「直に」「直々に」は、類語です。

共通する意味は「間に何も挟まずに接すること」です。

「直接」は、多くの場合副詞的に用いられます。

「直接手に取ってみる」「電話で直接相手と話す」のように、対象と具体的に触れる場合と距離的には離れていても他人や物を介しない場合に使います。

「直に」は、物理的に、また具体的に接する場合に用います。

「直々に」は、本人が他人を介さずに実際に何かを行う場合に用います。

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