「眺望」と「展望」と「見晴らし」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「眺望」は、遠く見渡すことです。

英語では「a view」「a prospect」で表されます。

「丘に登ると眺望が開けた」は「When we reached the hilltop, a broad view spread itself below us.」です。

「展望」は、遠くの景色や広く社会の出来事などを、眺め見渡すことです。

英語では「a view」「an outlook」で表されます。

「窓からの展望が良い」は「There is a fine view from the window.」「The window commands a fine view.」です。

「我が国の食糧事情を展望する」は「survey the food situation in our country」です。

「見晴らし」は、広く見渡すことです。

英語では「a view」で表されます。

「見晴らし台」は「a lookout platform」「a lookout」です。

「この丘から関東平野の見晴らしがよい」は「This hill commands a fine view of the Kanto Plains」です。

「眺望」の意味

「眺望」は、遠く見渡すことです。

見渡したながめのことです。

「見晴らし」のことです。

広く遠くまで見渡すことです。

またその眺めのことです。

以下のように使います。

眺望のひらけた高台 その家は眺望が良い 日本アルプスの雄大な眺望

眺望絶景 眺望がきく 眺望権  岬から湾を眺望する

<眺望権>

「町づくり分野」等で用いられる用語です。

眺望権は法律上に認められた権利ではありません。

環境権の中の人格権に類するようなものについて、公法上・私法上の法理と手続きに従って保護されるべきものと考えられています。

「展望」の意味

「展望」は、遠くの景色や広く社会の出来事などを、眺め見渡すことです。

また、見渡した眺めのことです。

以下のように使います。

未来の展望 展望台 展望車 展望が開ける 日本アルプスの雄大な展望

展望が利く 将来の展望が開ける 岬から湾を展望する

<関連語>

「概観」は、全体の様子をざっと見渡すことです。

「国際情勢を概観する」のように使います。

「望遠」は、遠くまで見ることです。

「望遠鏡」「望遠レンズ」のように使います。

「見晴らし」の意味

「見晴らし」は、広く見渡すことです。

また、その「景色」「眺め」を指します。

尾崎紅葉著の不言不語には「此れは御庭の見晴らしも曠朗(はれやか)に」とあります。

以下のように使います。

屋上は見晴らしがよい 見晴台

見晴らしがきく

<関連語>

「見通し」は、こちらからあちらまで見渡せることです。

「見通しの悪い道路」「見通しの利く交差点」のように使います。

「一望」は、広い眺めを一度で見渡すことです。

「山頂から市内を一望のもとに見渡す」「一望のもとに納める」のように使います。

「眺望」は 遠く見渡すこと、「展望」は 、遠くの景色や広く社会の出来事などを眺め見渡すこと、「見晴らし」は、 広く見渡すことです。

「眺望」「展望」「見晴らし」は、類語です。

「見通し」「一望」「概観」「望遠」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「遠くまで広く見渡すこと、また、その眺め」です。

「眺望」は、遠くまで広々と見渡した雄大な眺めのことです。

「展望」は、ぐるりと見渡せることです。

「展望」は、「長期的な展望に立つ」「政界を展望する」のように、社会の動きや物事の将来性などをいろいろな角度から見渡す場合にも用います。

「見晴らし」は、遮るものもなく広々と見渡せることです。

最新の記事はこちらから