「皮算用」と「胸算用」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

皮算用は「ことがなっていないのになったこととして利益を計算すること」。

「事前計算」と言い換えると分かりやすい。

胸算用は「ことが始まる前に見積もりをすること」。

「見積」と言い換えると分かりやすい。

皮算用も胸算用も事前に利益や費用の計算をすることでは同じです。

皮算用は利益が確定したものとしての未実現利益試算であるのに、胸算用はどれ位の費用が掛かるかと言う試算・見積のことです。

「皮算用」は利益試算

「皮算用」は「取らぬ狸の皮算用」と言うことわざから来ている言葉です。

早とちりをして、まだ捕ってもいない狸の毛皮がいくらで売れるかと言う仮定の計算のことを言います。

グループ内在庫が期末までに売れるといくらの利益になるかと言う「未実現利益」の考えに似ています。

「皮算用」をすることは一般的に行うものですから、特段ネガティブな言葉ではありません。

「胸算用」は費用試算

「胸算用」は「皮算用」に言葉は似ていますが、こちらは費用の計算のことですから全く異なります。

あらかじめどれくらいの費用が掛かるものか、試算・見積をすることです。

「皮算用」の様な先走りは全くなく、至極健全な行為です。

しかし、費用の見積りと予想利益の試算はコストパフォーマンスを考える上では大事なことです。

「皮算用」と「胸算用」は同時

「皮算用」をする場合は同時に「胸算用」をしなければなりません。

例えば何か新事業の立ち上げには、費用と予想利益の試算を同時に行い、この新事業はコスパが良いものか判断しなければなりません。

仮に悪い予想でしたら中止をして、良ければ推進をするのです。

「胸算用」で分かった費用はどれくらいの年月で回収出来るのかと言う「皮算用」も必要となるのです。

「皮算用」と「胸算用」とは

「皮算用」は事前予想の利益見込み試算と言うことです。

「胸算用」は事前費用の見積もりのことです。

どちらも単独で使われますが、事業の立ち上げには、必ず両方のことをしなければなりません。

コストパフォーマンス計算には不可欠なことなのです。

事業を推進するためには費用より利益が上回るか、費用回収が納得いく期間であるかなどが判断材料になります。

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