「債務」と「責務」の違い・意味と使い方・由来や例文

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債務は「特定の人に対してすべき行為のこと」。

一般的には金銭が関係することが多いですけど、契約によって生じる問題と言えるでしょう。

義務は「道徳的に人間がやるべきと考えられている行為のこと」。

法律によって決められている場合もありますけど、一般的な価値基準に沿って決まるような部分もあるので、非常に曖昧な言葉です。

「債務」の意味

債務とは、特定の人に対してすべき行為のことです。

一般的には契約関係にある一方が相手方にすべき行為を指しており、例えば借金をしている人間が貸した側にお金を返す行為を指しています。

債務を負うこと自体はそれなりにある状況で、例えば売買においては、商品を渡す、代金を払うという行為はそれぞれが債務なので、消費者は日常的に債務を負っています。

「義務」の意味

義務とは、道徳的に人間がやるべきと考えられている行為のことです。

道徳的なので、法律を含んで考えられる場合もありますけど、法律に関係なく、個人がやるべきと考えたものは義務と主張される場合があります。

客観的な基準によるものではないので、人によって特定の行為が義務になるかという部分は何とも言えないと評価できます。

「債務」と「義務」の用法や用例

「借金がなかなか完済できない。

というか、このままの状況では永遠に返すことができないのではないかと思う。

したがって、債務整理をしようかなと思うんだよね。」

「道端で倒れている人がいたら、とりあえず何かしら救護活動をするのは人としての義務だと思うんだ。

中には見て見ぬふりをして立ち去る人もいるかもしれないけど。」

債務と義務は似たような概念

債務は金銭問題などを中心とした、自分が相手に対してやるべき行為のことで、義務は道徳的な部分を基準として存在するやるべき行為のことです。

したがって、どちらもやるべきという意味を持った言葉と言えます。

ただ、義務という言葉はたまに使うことがあるとしても、債務という言葉を使用する機会は多くの人たちにとってほどんとないと言えるはずです。

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